「和美食」とは、従来の「和食」の献立に、生の食べ物(特に野菜)を半分取り入れた献立のことです。
メニュー例(写真)
◎フルーツスムージー
◎火を使わないほうれん草のおひたし
◎焼き魚 大根おろしと大葉、
さっとあぶったアスパラガスを添えて
◎みょうがと三つ葉ととろろ昆布のお味噌汁
◎冷や奴 生おくらとパプリカのソース
◎発酵玄米ごはん
◎季節の果物
日本には、古来から独自に発展してきた、伝統的な和の食文化があります。
米を主食とし、発酵食品や豊富な野菜、島国ならではの多様な魚介類、
うつわにも気を配られた美しい盛り付け。
「和食」はとても優れた、日本が世界に誇る事のできる食文化です。
実際に今世界中で、和食(日本食)が注目されています。
体の内側から健康と美をもたらす食事として、
和食レストランはヨーロッパやアメリカで大繁盛しているのです。
そんな和の食文化、「和食」ですが、
いわゆる日常的な和食の献立というものを思い浮かべる時
皆様はどのような献立を想像されるでしょうか?
例えば朝ご飯で考えてみますと、
お味噌汁にほうれん草のおひたし、冷や奴、魚の塩焼きに白ごはんとお漬け物、
などが典型的かと思います。
栄養価が高く、カロリーや脂質が控えめの健康的な献立ですよね。
しかしながら、和食の献立には、火を通したお料理が多いです。
生の野菜をたくさん食べようと考えた時、
サラダ以外の選択肢があまり無いのが現状なのではないでしょうか。
朝は焼き魚定食、昼はおうどん、夜はとんかつ定食、などでは、
生の食べ物は、魚に少し添えられた大根おろしやお漬け物、
とんかつに添えられたキャベツくらいしか摂る事ができません。
酢の物は生の野菜を食べられる優れたお料理ですが、あまりたくさん食べるものではないですよね。
和美食は、
・今すぐに始められる。
・高価な輸入食材を買わなくても良い。
・家族みんなが同じ食卓を囲み、同じものを食べられる。
・日本の伝統的な食文化を大切にする。
などをモットーに作った、和食とローフードのハイブリッドな献立です。
伝統的な和食をベースに、献立の半分を生の食材にすることを目標としています。
先ほど例に挙げた、典型的な日本の献立を「和美食」の献立にしてみますと、
◎火を使わないほうれん草のおひたし
◎焼き魚 大根おろしと大葉をたっぷり添えて
◎みょうがとねぎのお味噌汁
◎お漬け物
◎冷や奴 生トマトとおくらのソース
◎発酵玄米ごはん
◎季節の果物
例えばこのようになります。
見た目は普段の和食とあまり変わりませんので、
ローフードをご存じない方にも違和感無く召し上がって頂けますが、
その内容は大きく変化しています。
生の食べ物には、力があります。
普段の食事を半分、火を通さず食卓に並べるだけで、健康や美容に驚くほどの効果があります。
加熱しない調理は、大変時間の短縮になります。
火を使わないということは、鍋やフライパンでの調理時間がそのまま不必要になるということです。
実際、和美食ソムリエ協会のお料理教室では、火を使わない調理のあまりの簡単さに皆さん驚かれます。
メインのメニューは既製品のお惣菜でも、生の食べ物を添えて出せば【和美食】になります。
ほんの少しの手間で、家族の健康を守ることができるのです。
和美食が浸透すれば、日本人の食生活はより健康的になり、
誰でもより美しく年を重ねていけるようになります。
考え方はとてもシンプルなので、各ご家庭それぞれのスタイルでアレンジもしやすいと思います。
「医食同源」という言葉がありますが、
食事とは、医療に勝るとも劣らないものであると和美食ソムリエ協会では考えています。
自分で自分の、そして家族の、専属ドクターになる。
病気にならず、80歳で50歳の心と体を目指す。
「和美食」を通し、できるだけたくさんの人にそれをお伝えしていくのが、和美食ソムリエ協会の目的です。